柏崎潮風マラソン2016結果レポート(フルはやっぱり過酷でした)
初フルマラソンの結果をレポートいたします。特にこれから柏崎潮風マラソンに挑戦しようと思っている方の参考になれば、幸いでございます。
柏崎潮風マラソンの特長
ワタクシの独断で3つあげてみます。さすが全国ランニング大会100選になるだけあります。
- 地元の方の面白くもあったかい応援!
なんと、仮装して応援してくれています。面白い看板があったり、トンネル内での楽器演奏とか、ネタばれになるので詳細は控えますが、老若男女参加のアットホームな応援でした。一度見る価値ありです!サイコー♪♪ - 起伏のあるハードなコース
潮風マラソンとなってますが、海沿いは最初と最後だけで、あとは峠道とのどかな田園(とはいっても微妙に坂)。走ったことがある方とは「あの坂キツかったよね~」と戦友のように分かりあえます(笑) - 市民ランナーのための大会
ゴールにはレッドカーペットがあったり、フルマラソン参加者にはスペシャルドリンクが置けたり、市民ランナー目線の大会だと感じました。ゴール後のおしぼりに、なるほど~と感銘を受けました(詳細はのちほど)
そのスペシャルドリンク!前日に準備しました。レシピやドリンクボトルの詳細はこちら。
とりあえず500ccほど作ってみました。
ボトルには200ccしか入りませんので残りは朝会場で飲むことにしました。
ボトルにShotzを貼りつけてスペシャルドリンク完成です!
マラソン当日のルーティーン
毎回きまって、
- 前日早く寝るため、妙に早く目覚める(今回は1時)
- 寝れないのでグダグダとネットやテレビで時間つぶし(今回は錦織vsジョコビッチ)
- おなかが減るので朝食はがっつりいく(今回はパスタ&お餅)
いつもはうどんが多かったのですが、吸収が良いという情報があったので、パスタにしました!
このお皿、我が家の一番大きなお皿で、直径26cm。そしてパスタは2人前!
これにお餅2個でカロリーはバッチリばっちり♪
素晴らしい天気
早起きし過ぎた勢いで、現地には5:45に到着(はぇぇよ)!
一番近い駐車場に入れると思いきや、そこは満車で2番目に近い駐車場にとめることになりました。すごく天気が良くて、暑くなりそうな空でした。
会場では芝生でタープを張っている方も(下写真右側の芝生)
結果はこちら
前置きが長くなりすぎました^^;
前半は目標ペースよりも速くいけたのですが、課題だった10度の上り坂で失速。グラフ見ると明らかですが、30km過ぎからはプランよりも遅いペースだったことが分かります。30キロの壁の分かりやすい事例(笑)
スタート~最初の登り(8キロくらい)
特にブロック分けされてるわけでもなく、大まかな目標のプラカードを目安に並びます。サブ4が目標でしたので、写真にあるプラカードの近くに並びましたが、よくみると「目標4時間以内」。つまり3時間~3時間59分のランナーってことに気がつき、しれっと後ろに下がりました。
新潟シティマラソンと比べると人数も少なく、のどかなスタート前でした。
スタートすると早速よさこいの応援ですでに楽しくなってきます。
周りのスピードも緩やかで、そのまま流れに乗って海沿いを4キロほど進みます。レース中に唯一撮った写真がこちらの地下道の出入り口。鯨波海岸にちなんでクジラのオブジェがありました。
地下道の階段は転ばないように、注意が必要です。(特に復路)
こっからは本領発揮の緩い坂道が、これでもかというほど続きます。
ちょうどスタート地点からほぼ一緒だった二人組が、良いペースでしたので彼らについて行くことにしました。(仮にスポーツ刈りさんとします)
この二人、こんな坂なのに、まるでLSDのように時折おしゃべりしながら走っています。
「むむ・・・かなりやる人だな。この二人についていけばこの難コースも間違いないはず」
しかし、坂を2キロも登るとじわじわ離されます。スポーツ刈りさん、速過ぎ!
(後で記録見たら登りなのにキロ5だし)
激坂のくだり~折り返し
長い坂が終わると、100mの落差を一気に駆けくだります。ここはベストラップ4'23"で駆けました。スポーツ刈りさんもいましたが、ちゅうちょなく抜いてしまいました。
下り坂好きかも。走っていて気持ちよかった♪(あとから後悔しますが・・・)
給水は結局すべて利用した
そのままひらけた田んぼ道(微妙に登ってる)がしばらく続き、じりじりと暑さが襲ってきます。当初5キロおきに給水する予定でしたが、結局17か所すべての給水を利用することになりました。そのくらい暑かった!
レース前の目標を思い出す
レース2日前にこんなこと書いてました。
もうひとつのレースプラン(目標)
こちらはシナリオはありません。すべて必達事項でまいります!人生でやりたいことのひとつとして「フルマラソン完走」がありますので、そのToDOリストにしっかりとチェックマークを付ける想いで、走ります。
- 初フルマラソンは人生で1度きり!とにかく楽しむ。
- 地元柏崎のボランティアの皆さんと盛り上がる!
- ゴールできたときの気持ちを忘れない。
レースプランを立ててみた(柏崎潮風マラソン2016まであと1週間) - 禁煙からランニングにハマった日記
地元の方と盛り上がるため、沿道の方とハイタッチ! 応援してくださった皆さんにはなるべく応えるように笑顔で走りました。
あと、ランナーさんとも言葉を交わしました(初体験!)着ぐるみのランナーさんとおしゃべりしたり、あと意外に多かったのが外国人の方。
前を走っていた白人男性(仮にナイスガイ)が、風景写真を撮ってましたので、
「ワタシガ、トリマショウカ?」
と、片言の英語で話したら、断られました(笑)たぶんノーサンキューみたいなニュアンスのこと言ってた。
最後には、
「アリガト ゴザイマス」
と、片言の日本語で返されて、いきなりスピードアップして離れていきました。怪しいおじさんに思われたかな・・・涙。 これもいい想い出となりました。
お父さん方は美味しそうにビールを
沿道のお父さん方が(おそらく還暦くらい)、車庫前でビール片手に観戦してました。ゴクッと喉がなりそうでしたので、「飲みたい~~!」と声かけたら「おぉ寄ってけ~~!!」ですって。
サブ4目指してましたので、我慢しました(当たり前)
スペシャルドリンクは大成功
飲みやすかったし、重さもなかったので、しばらく手で持ちながら走りました。ひとつ誤算があって、使用方法にあったこの角度。
確かにぴゅっと出るのですが、勢い良すぎるとノド直撃!コツはほっぺに向かって少し横向きに発射するのがベストでした。ま、大成功です。
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結局公式記録では、折り返しが1時間51分。
この時点では、最後の激坂を走って登れたらサブ4行けるなと考えていました。
折り返し~30キロ
ここまで給水以外は歩いていません。坂も多かったですが(自分としては)良いペースで来ていました。要因としては沿道の応援の方と盛り上がったことと、もうひとつが日陰とトンネルです。
山道に入ると木陰がありますので、なるべくそこを走ります。気温が全然違いました。トンネルの中の涼しさは、体力回復にも大きな効果ありました
しかし!26キロ付近~30キロまでが木陰のないコース。気温も上がってきて、体力の消耗が激しかった・・・。
ピクピクとズキズキ
今まで攣ったのはふくらはぎで、キネシオテープで丁寧にガードしておりました。
しかし・・・
よろピクっピクーーー!
と来たのは土ふまず。
「そ、そこですか!?」
と叫びたくなりました(涙)
とりあえず伸ばしつつ、ごまかしごまかし走りました。
あとは足先の痛みが、徐々に激しくなってきました。ゴールして靴下脱いだら3つの爪がワイン色(すいませんカッコつけました)、ぶす色になってて、加えてマメが2個。下り坂の影響でした。
32キロの激坂~潮風を感じるまで
そしてついにきた・・・32キロからのキツイ登り(1.4km)。
これを走りきれば、サブ4確実、いや3時間45分くらいで行けるのでは・・・?と考えつつ、直前の給水をしっかりとっていざ!向かいました。
なるべく土ふまずに負担をかけないように一定ペースで登りますが、すぐにヘロヘロ。
しばらく頑張っていったのですが、救急車が見えました。ここにくるまでも、登り坂でリバースしている方や、座り込んでいる方を見ており、フルは過酷だと思っていましたが・・・。
ちょうど搬送されるところでしたが、ご無事であることを祈ります。
わたしはそこで、歩いてしまいました。
自分自身に対する言い訳みたいな感覚。
結局は1/3くらいしか登れなかったので、救急車を見ていなくても、歩いていたと思います。GWには峠走もしましたが、今の私にはこれが精一杯、実力不足でした。
サブ4はまだあきらめない
とにかく、早歩きで途中走りも入れながら、坂を登り切りました。手元の時計だと、こっからの下り坂をいいペースで走れたら、サブ4はまだ行ける!そんな想いで再び走り始めました。下り坂では足が攣っているランナーが何名かいました。そのつらさすごく良く分かります・・・。
実は、序盤のペースメーカーだった「スポーツ刈りさん」と、写真を断られた「ナイスガイさん」はこの下りで追い抜きました。私の場合「攣ったらそこで試合終了」みたいな感覚がありました。今思えばラストスパートに近い追い込みでした(タイムは出てませんが)。相変わらず土ふまずがピクピクきてますが、だましだましなんとか走れてます。
キツイ・・・
下り坂、好きだと思ったこと、撤回します。
潮風を感じる頃、応援にも応えられなくなった
下り坂とは言え、若干のアップダウンがあります。この微妙な登り坂がすごく効きました。どんどんペースが落ちて行くのが自分でも分かります。
時計を見ながら走っているのに、サブ4できるかの計算ができない。
頭が朦朧としてくる。
抜いてきたランナーさんに抜き返される。
でも、追いかける力がない。
結局「スポーツ刈りさん」には抜き返されました。当然です(笑)
やっと海に出ると、潮風が吹いてきました。
追い風 素敵な向かい風。
『マラソンってなんで40キロ過ぎて、2.195キロ残っているんですか?』
『なんで42キロ走って、あと195m走らせるのですか?』
そんなこと考えながらの、最後の3キロ、長かった。
そしてゴール
もう満身創痍でボロボロだったはずなのに、最後のレッドカーペットでは少しだけストライドが広がった。
まだやれたじゃん、おれ。
ゴールのとき、グリコのように両手を上げた。
『やっと終わった・・・なんも言えねぇ・・・』
ゴール後
ドリンクをもらって、おしぼりをもらって、ん?おしぼり??
腕をみたら塩ふいてました。塩田のようです。いや、塩鮭かも。たぶん顔も塩だらけなんだろうな~。
顔拭いて、腕拭いて、身体も拭きたかったですが、そこはやめておきました(笑)
そのまま芝生に座ろうとしましたが、座ることもキツかった。靴を脱いだら、スキーのブーツを脱いだ時と同じ感覚だった。
そのままラン仲間さんのゴールを見守って、おかゆを一緒に食べました。
このおかゆもバナナもなんとサービス。ごちそうさまでした!
いつもレース後に思うこと
ハーフ2回、15キロ1回と、今回の初フルで4回レースに出ていますが、いつも思うことは一緒です。
- 沿道の応援の方やボランティア、関係者に感謝!
- 一緒に走ったランナーも、ブラボー!
- 走ることって楽しい! 次の目標を探してランニングにハマる(笑)
次の目標立てないとだな・・・(まだ未定)
最後まで読んで下さった根気のある方、ありがとうございます!